「肩が凝る」「背中が張る」・・・コリとハリの違いってなに??
はいどうも、からだの寺子屋です。
先週コリの見つけ方について学んできたのですが、今回はまずコリとハリの違いについて書いていきたいと思います。
今、私が勉強している整体塾では、コリを見つけ→ほぐし→痛みを取るというのがおおまかな流れです。
その為にもまずコリを見つけることが先決なわけです。
そんなわけもあってコリを中心としながら違いについて言及していきたいと思います。
コリって何?
一言で言うなら「縮こまっている筋肉」がコリとなります。
呼び方は様々ありコリ、索状硬結、トリガーポイントなんて呼ばれたりもします。
縮こまっているとは、文字通り筋肉の長さが短くなっていたりすることです。
筋肉にはそれぞれ本来の適切な長さがあります。太もも表には太もも表の、二の腕には二の腕のと言ったように本来備わっている長さがあります。
しかし同じ姿勢でいることで特定の筋肉が縮みっぱなしになり、いつしかそれが常態化、次第にコリへと変化していくわけであります。
コリとなった部分は筋繊維(筋肉は細分化していくと繊維のような構造になっています)がこんがらがっていて、かつ多くの場合は柔軟性が失われています。
残念ながら筋肉は自らの力で伸ばす(元の長さに戻る)ことは出来ず、また短くなった筋肉というのは力が発揮しにくくなるという性質があります。
要するに縮こまった筋肉をそのまま放っておくとその筋肉は”使えなくなる”のです。
使えなくなっても何の迷惑もかけないならまだしも、そう都合よくはいきません。
使えない筋肉が出た分、他の筋肉が余計に頑張り始めます。
そうして特定の筋肉が使われすぎることで痛みだすのです。
じゃあハリって何?
「コリ=縮こまっている筋肉」というのは上で説明した通りですが、ここでのポイントは”力んでいる”わけではないということです。
凝っているとは必ずしもグッと力が入っているわけではありません。
ではハリはどうか?
ハリというのは「長くなって力が入っている筋肉」となります。
一番イメージしやすいのだと猫背です。背中を丸めれば、スッとしている時よりも長くなりますから。
ちなみに腰痛や肩こりなんかはハリに分類されることがほとんどです。
コリが出来る→筋肉が引っ張られる→ギューっと引っ張られたまま力む→血行不良で痛みだす。
といったふうに腰痛や肩こりが出来上がっていきます。
簡単にまとめると、
ハリは実際に痛みを訴える場所。
コリはその痛みの元凶(痛みは出ない)。
と、なります。
ほぐすべきはどっちか
ではコリとハリ、ほぐすべきはどちらでしょうか?
まぁもう上で書いてしまいましたが、ほぐすべきはコリです。
したがって「ちょっと肩を揉んでくれ」というのは、どうも問題があるのです。
肩が痛むということはどこか別の場所に凝っている筋肉が存在し、その筋肉が縮こまていることで肩周辺の筋肉が張って痛みが生じているのです。
肩の場合ですと力こぶ(上腕二頭筋)をほぐすと痛みが和らいだりするのですが、ここで張っている肩を揉んだりなんかしたらかえって悪化していきます。
じゃあコリってどこにあんの?
コリの場所、つまり悪さをしている筋肉を見つけその筋肉をほぐすことで張っている筋肉を元に戻せば痛みが和らぎやすくなるからです。
多くの場合凝っている筋肉というのは、ただ立っているだけでも縮こまっていたり、また柔軟性を失っていることがほとんどです。
ですので視診(見た目でどの筋肉が縮こまっているかを判断)したり、動診(柔軟性を失っている筋肉を判断)することで、コリを推定します。
その後触診と言って実際に触ってみてそこにコリがあるかどうかを確認します。
ちまみにコリは押すと痛いです。普段何もしなければ何の痛みもないのですが、いざそこを刺激してみると痛いのです。
よく「痛くない整体」とかありますが、僕のやろうとしている整体は痛いです。ただその分効きます。
いかがでしたでしょうか?
普段何気なく「凝った」「張った」と使いますがそこには違いがあります。
今そこは凝っているのか?張っているのか?を考えてみても面白いかもしれません。
それと大事なことだから2回言うけど、肩が張ってるからって肩揉んじゃだめだぞ!!