整体と整骨院の違いは?日本医療の穴と将来やろうとしていること!!
はいどうも。からだの寺子屋です。
今回は整体師という仕事に関しての記事です。
世の中には「〇〇整体」「〇〇接骨院」とありますが果たして違いは何でしょうか。
また保険が使えるだの使えないだの、とってもややこしい業界であります。
そのあたりの違いを説明しつつ、将来僕がやろうとしていることなんかにも言及していきたいと思います。
それではいきましょう!
整体院と整骨院(接骨院)の違い
先にお伝えしておくと整体と接骨とは別物です。
ただどこも同じようなこと(骨盤矯正、ストレッチとか)をしているので違いが分からないのであります。
これからお伝えするのは法律上きっかり区別されていることです。これからお世話になるかもしれない人達は間違えないように心掛けましょう!
まずは整体
整体は基本的には民間療法に分類されます。なので医療行為ではないということ。。
分かりやすく言うならおばあちゃんへの肩たたきと同レベルってことです。
ちなみに一応、日本国憲法第22条第一項の職業選択の自由により、からだに害のない範囲で民間療法を生業とすることは認められています。
ただ医療行為でないので制約もあります。
例えば人に触れる時には対象の肌に直接触れる事は好ましくないと厚生労働省から通達が出されていたり(通達なので禁止ではない)、禁忌対象疾患と言われる症状に対しては施術できないとされています。
これはどういう事かと言うと。
例えば禁忌対象疾患の一つであるヘルニアがあります。このヘルニアを「治す
」と言うことは医療行為なのでNG。またヘルニアの症状を和らげようとすることもNGなのです。
しかしヘルニアが原因かもしれない痛みを取ることはOKなのです。
なんかとっても都合良いこと言ってるように聞こえますが、これは問題ないのです。
現に「ヘルニアという整形外科的疾患」と「腰のあたりにある痛み」とは直接の関係はないとされています。
重度のヘルニアだろうが痛まない人もいます。痛みとはあくまで筋肉由来です。骨の変形とは因果関係はありません。強いて言うなら「関係があるかもしれない」ってことです。
ちなみによく鍼灸マッサージ師なんて呼ばれる方々がいますが、これは国家資格保有者のことを指します。
別に国家資格は無くとも出来る仕事なのですが、タイトルホルダーになると「治療」と堂々と言えます。
またタイトルホルダーだと、保険治療と言って国がお客さんの代金をいくらか補填してくれる制度を利用できます。しかしそれが問題でして保険適用される施術とされない施術とがあり、保険適用のある整体院へいくと大体電気を当てられてオシマイというのがオチです。(良いか悪いかは別として)
次に整骨院(接骨院)とは?
接骨院(せっこついん)とは、厚生労働省が定める施術所のうち、柔道整復師が日本の伝統医学の1つである柔道整復術を行う施設。各種法令では「柔道整復の施術所」と表現されるが、一般には「接骨院」と呼ばれることが多い。俗に整骨院、ほねつぎとも呼ばれる。
となっています。
言い換えると柔道整復師という国家資格保有者が行う、骨に関する施術屋さんということです。なので接骨院(整骨院)でお世話になるのは骨折、捻挫、脱臼などです。
基本的には肩こりなどを診るようなところではありません。
まとめると、
- 整体・・・基本的には筋肉を診るところ。国家資格が無くても営業可能(ただし治療不可)。鍼師、灸師、マッサージ指圧師と呼ばれる国家資格者もいる(治療と広告を打てる)。でも最近だと骨盤矯正とか小顔矯正とか色んなの出てきててワケわかんなくなってる。
- 接骨院(整骨院)・・・基本的には骨を診る人達のこと。得意分野は骨折、捻挫などだがそんなに頻繁に患者が来るような案件でもないので肩こりなどにまで手を出している。柔道整復師と呼ばれる国家資格者しか営業は出来ない。こちらも骨盤矯正とかやり始めているのでいよいよ違いが分からなくなってる。
みたいな感じですね。
きっと国家資格自体が誕生した時は、それぞれの従者がそれぞれの分野で活躍していたと思うのですが時代の流れ(経済的理由)によってその垣根が分からなくなってきています。垣根が無くなってきた背景は個人的な憶測ですが。
違いが分からないほど沢山あるのに日本医療には欠陥がある!
ここまで整体と整骨の違いを説明しましたが、今日、街をふらっと歩いてみると至る所に整体・整骨があふれています。
違いが全くわからずどこに行ったらいいか分からないほどです。
しかしここまで整体・整骨があふれ、かつ日本の医療が発展発達しているにも関わらずある一つの欠陥があります。
それは慢性痛に関しては専門家がいないということです。
まぁ極端に言いましたが全くいないわけではありません。いる事にはいます。ただいても少数だそうです。
とりあえず今は「何で慢性痛に関する専門家がいない」と言い切れるか、その理由を説明しますね。
理由① 病院では診れない
一つ目は病院では腰痛や肩こりなどのいわゆる慢性痛を診ることは出来ないからです。
もっと言うと「診れる人」がいないのです。
病院には内臓専門家の内科があります。骨に関する専門家の整形外科があります。また精神疾患に関する専門家の精神科があります。
では筋肉は?一体どこへ?
そう、病院に筋肉を診るようなところはないのが現状です。
と言うのも、そもそも医学部では筋肉の勉強はいないそうです。医学部でやるのは「病気かどうかを判断する勉強」です。「痛みをとるための勉強」はしないのです。分かるはずもありません。
ですので腰痛で病院に行ったところで基本的には湿布を渡されてオシマイです。
なんならレントゲンも撮ったりしますが筋肉の凝りはレントゲンに写らないので、結局原因は分からず終いです。
原因② 鍼師、灸師、マッサージ師も痛みの取り方は教わらない
これは実際にマッサージ指圧師の知り合いに聞いた話なのですが、マッサージ師の専門学校でも痛みの取り方を教わらないそうです。
教わるのは筋肉の名称、骨の名称、ツボの場所、そして何より国家資格の取り方です。
いくら筋肉やツボの場所が分かっていようが、結果と原因が理解できていなければそれは人体実験と同じです。
その知り合い曰く「卒業したはいいけど、どうしたらいいの?」という状態だったそうです。
もっと言うなら専門学校で教鞭を執っている先生たちは学校の先生です。実業として活躍している人は少ないそうな。
以上の理由から、日本医療では慢性痛への対策は大変遅れていると言われています。
あげく整体師と呼ばれる人達(国家資格保有者も含む)が骨盤矯正など始まてしまったため患者さん側はますます分かりずらさに拍車がかかっています。
なので痛みを取る整体を目指している
話は少しそれるのですが、フィットネスクラブで働いていて感じることがあります。
それは沢山のダイエットプログラムが溢れているのに、腰痛改善や肩こり改善に関するノウハウやメソッドはフィットネスクラブには一切無いということです。
新規入会者の入会動機は「ダイエット」と「腰痛・肩こり、姿勢改善」が割合として5:5くらいです。
しかし前述したように後者に関するノウハウやメソッドは本当に全くありませんでした。
もともとはダイエットを手助けしたいと思って働き始めたのですが、お客さんと接していくうちに「あれ?なんで痛むんだ?全くわからんぞ」となり、次第に興味を持つようになりました。
それにお客さんと同じような疑問を僕も抱えていました。
ただノウハウがないので自分で勉強するしかないのです・・・
せっかくこういった健康を扱うような業界に入って、そして整体に興味を持ったのだから体に関する知識や知恵を少しでも多くの皆さんに届けたいと思っています!
これからやろうとしていること!!!
ここまでつらつらと書きましたが、本質的には我々整体師の仕事は「痛みを取る」ことではありません。
慢性的な腰痛や辛すぎる肩こりなどの痛みを取るのは、紛れもなくお客さん自身なのです。
これ整体あるあるなんだそうですが、お客さんが「絶対治らない!」と強く思い込んでしまえば、いくら筋肉を緩めたりしようと試みても絶対に緩まないのです。なので痛みも取れません。
緩むのは紛れもなく本人の筋肉であり、緩むと決断したのも紛れもなく本人の意思です。
よって痛みを取るのもお客さん自身なのです。
僕がこれから目指している世界は、お客さんが「あ、なんか腰痛ってちょろいかも」って思ったり「もう肩こりならん気がするわ!なっても何とか出来るしな」って風になることです。
そのため僕自身が「痛みが出たらいつでも頼ってね!」というスタンスの整体師でいては何か違うなーと感じています。
僕がやるのはその手助け、お手伝いです。
もしも「どうにかしたい!」と決断するのであれば施術やストレッチ、筋トレなどを用いてその手助けをします。
もう一度言いますが、決して治すことは目的ではありません。
ちなみに名前を「からだの寺子屋」としているのは、その理由です。
この名前わりと気に入っています。
いかがでしたでしょうか?
今日はずいぶん長くなってしまいました・・・しかも画像もなく・・・
最後まで読んで頂きありがとうございました!
これからもマイペースに更新していきます!
では〜。